「いびきが止まってた。…息してなかったかも」と夫に言われて
前回の話はこちら
👉 いびきに気づいた夜と、気づかなかった無呼吸。マウスピース作成までの記録 その1
「もしかして、“無呼吸”っていうやつ?」
調べてみると、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という症状があると知った。無呼吸は聞いたことがある。というか、それで治療でCPAPをしているという人を、私は4人知っている。
今回はこの「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」である無呼吸のリスクや、診断までの体験について書きます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠中に何度も呼吸が止まり、そのたびに身体が負荷を受ける疾患。
自分では気づかないうちに、深刻な健康リスクが進行している可能性もある。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスク
1. 酸素不足による全身への負担
睡眠中に呼吸が止まり、血中の酸素濃度が低下。
脳・心臓・内臓などに慢性的なダメージを与える。
※実際に私は「息してなかったかも」と夫に言われた経験がある。
2. 睡眠の質の悪化
浅い眠りが続き、疲れがとれにくい。
日中の強い眠気、集中力の低下、ミスの増加なども。
※私は昼間に眠気がひどく、仮眠をとることもある。
3. 生活習慣病や循環器疾患のリスク
高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中のリスクが上昇。
4. 居眠り運転などによる事故の危険
反応速度や判断力が鈍り、交通事故の危険性が高まる。
※運転頻度は高くないけれど、眠くなったことはある。
5. 認知機能の低下やうつ症状
慢性的な酸素不足により、記憶力・思考力が低下。
感情の不安定さやうつ症状にもつながる可能性がある。
6. 中高年女性にも多い
更年期以降の女性にも増えており、体重増加やホルモンバランスの変化が影響。
※私も例にもれず、更年期+体重増加あり。
✅ 無呼吸は、寝不足だけの問題ではない
放っておくと命に関わる病気を引き起こすこともある。
健康診断では見逃されやすいからこそ、自分で気づいて検査することが重要。
無呼吸の検査を受けることにした
私は10年以上大いびきをかいていたが、「いびき=病気のリスク」と考えた事がなかった。
ただのいびき、生理的に起こる「あくび」「くしゃみ」みたいなもんだと思っていたからだ。
自分が本当に無呼吸かどうかを知りたくなった。
調べてみると、入院しながら計測する必要まではないらしい。さすがに1泊入院の検査は私には難しい。子供がまだ小さいし、平日は夫も仕事もある。自宅で出来る検査なら、私にもできそうだなとおもった。
自宅でできる簡易検査とは?
内容としてはこんな流れ。
- 指先と鼻にセンサーを装着
- 普段どおりに就寝
- 翌朝、病院に機器を返却
- 数日後に結果を聞く
なるほど、家でできる機械をレンタルできるらしい。
もし重症なら、CPAP治療になる
検査の結果によるが、重症と診断されるとCPAPでの治療となるとのこと。
私の友人で「CPAP(シーパップ)」という機械を使っている人が数人いる。旅行へ行くにも持ち歩いていた。装置をつけると、会話は出来なくなるし、ホースを口に入れるのでそれも人によっては不快で外してしまう人がいるらしい。装置から音が鳴るので、気になって寝れない人もいるらしい…いろんな不安があった。
治療といっても、装置をつけているときだけ効果が望める。無呼吸やいびきを治すための機械でではない。
マウスピースという選択肢もある
医師からは、
「軽度〜中等度なら、マウスピースでも改善が期待できます」
との説明があった。
このマウスピースは、
- 睡眠中に下あごを前に出すように固定
- 気道を広げ、いびきや無呼吸を防止
- 歯科で作成(無呼吸の治療なら保険適用になる)
このマウスピースは、
いびきの原因である「空気の通り道の狭さ」を改善してくれる。
結果、いびきの音が軽減され、
パートナーや家族の睡眠の質にも影響が少なくなる。
保険が適用される条件(例)
- 医師の診断で睡眠時無呼吸症候群とされる
- AHI(無呼吸低呼吸指数)が5以上
- CPAPが必要なほどの重症ではない
費用感(保険適用あり・自己負担3割の場合)
- マウスピース:5,000円〜10,000円前後
(自由診療だと数万円かかることも)
- CPAPレンタル料 + 診察・指導管理料 × 0.3 ≒ 4,500円~5,000円/月
CPAPって結構毎月コストがかかるんだね・・・。
マウスピースはコンパクトで出張や旅行が多い人には扱いやすい。だけど、歯ぎしりや顎関節症があると使えないこともあるらしい。マウスピースって歯に負担はかかるので、人によっては痛みとか違和感に耐えれない場合も出るらしい。
マウスピースが自分に合ってるかどうかなんて、やってみんとわからんよね
うーん、どちらにせよ、なんにせよ、診察結果を待って、実際に使ってみないことには分からないなぁ。。。でもこれで、無呼吸リスクが軽減され、いびき軽減にもなるなら、やってみるしかない!
いびきは長年の悩みだった。
でも、ようやく根本から改善できる現実的な選択肢が見えてきた。
自分の体調はもちろん、家族との関係にも関わること。
これから治療に向けて進んでいこうと思えるようになった。
👉 次回は、実際の診察や自宅検査の体験について詳しく書きます。
【その3】へ続く。